■ 自然素材として優れた特性
湿度の調整・断熱吸収等に優れた特性があり、生理面・健康面に好影響を与えます。
木材の家ダニの繁殖抑制効果によるアレルギー皮膚炎に対する効果があります。
木材は人の目に最も心地よいとされ、50〜60%の反射率で光をやわらげます。
すがすがしい香りにはアロマテラピー効果があり、心や身体に安らぎを与えてくれます。
木材はフィトンチッドという物質を発生させ、この物質には殺菌・殺虫作用、悪臭除去効果があり、人の心拍数や血圧にも良い影響を与えてくれます。
環境において、空気中の二酸化炭素を吸収し、伐採されてから木材として使用されても木の呼吸は続いています。さらに廃棄されてからも有害物質を出さず土に返り、再生も可能です。
■ 木造住宅
間取りの自由度が高く、増改築のしやすさは長い目で見ると大きなメリットと言えます。
気候風土に調和し、樹木特有の香りや木の温もりが、心身に安らぎを与えてくれます。
木は呼吸をしているので、室内の換気・湿度の調整を自然にしてくれます。
肌触りがやさしく、弾力性があるためコンクリートなどと比べてぶつかったときなどの衝撃が少ないという特性があります。
エコロジーの面で、鉄やコンクリートに比べ建築部材に加工する時の消費エネルギーが少なく、二酸化炭素の発生量が低いので環境に対する負荷が少なく済みます。
木の家は取壊す時も、ダイオキシンの発生の心配がなく燃やすことができます。さらにこれを燃焼エネルギーとして有効に使えば、石油やガスにかわるエネルギーとして活用することができる地球にやさしい材料です。
県産材による家づくり
■ 木造軸組工法とは
在来工法とも呼ばれ、日本古来の伝統的な木組みを活かした工法です。コンクリートの基礎に固定した土台の上に柱を垂直に建て、梁を水平に渡し、屋根を組むものです。垂直方向の力には柱、水平方向の力には梁で抵抗するのを基本原理に、筋かいと呼ばれる斜材を数カ所に加え、さらに補強金具を使って耐震・耐風構造の強度を高めます。
■ 特長
大きな開口部、複雑な出隅や入り隅をとるなど平面設計の自由度が高く、さらに増改築がしやすいのが特長です。
■ 木材軸組工法と他の工法との比較
住宅の構造・工法……一戸建ての住宅では様々な構造・工法のものが普及しており、構造別には、木造、鉄骨造、コンクリート造などがあります。工法別には軸組工法、プレハブ工法(ユニット工法を含む)ツーバイフォー工法などの工法があります。軸組工法とは、柱、梁に力を持たせる工法で、軸組工法による木造住宅は「在来工法」とも呼ばれます。プレハブ工法は、工場生産された部材で建てるもので、構造材別に木系、鉄筋系、コンクリート系があり、プレハブ工法による住宅は工業化住宅とも呼ばれています。ユニット工法はプレハブ工法のひとつで、工場でユニット(箱状の構成単位)まで生産し、現場でこれを組み合わせて一戸の住宅を構成します。ユニット工法には鉄骨系と木質系があります。ツーバイフォー工法は断面寸法2×4インチの木材を主材に、この木材で枠組をつくり壁に力を持たせる(パネル工法)工法です。
鉄の比重7.8、コンクリートの比重2.3に比べて、木の比重はおよそ0.3〜0.8と軽量。しかし、この比重を強度で割った“引張られ強度”では木は鉄のより3倍程度強く、同様に“圧縮に対する強さ”ではコンクリートの5倍程度の強度をもっています。また、熱を加えると鉄は急速に強度が低下しますが、木材は急に低下することはありせん。さらに木材はコンクリートの約10倍の優れた断熱性能を持っています。
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